大学職員に転職するためのTo Do Listをまとめました。
進め方の手順と道筋が具体的にわかると思います。
早速みていきましょう。

元大学職員のAI(あい)です!教務、国際、研究支援、経理、人事、学長室、と経験して20数年。早期退職を利用して引退。大学職員としての経験談を公開中!
大学職員になるには【1】待遇・年収・勤務実態を知る
これが最重要事項ですよね。
転職は絶対に失敗したくありません。
私立大学の職員は、30代半ばで年収700〜900万円、40代前半で1,100万くらい。
残業はほどほど、休暇は多い、安定している、と典型的なホワイト職種です。
反面、社風は保守的。
その点は息苦しさを感じるかもしれません。
仕事内容も定型業務一本、目新しい刺激に満ち足りることとは無縁です。
そのあたりの年収事情や勤務実態をまとめた記事がこちらの2本。
上記の記事に、知りたいことが網羅されていると思います。
大学職員になるには【2】採用倍率を知る
中途採用だと、倍率は大体50〜100倍といったところです。
それなりに狭き門という印象です。
しかし、実質的な倍率はそれほど高くありません。
しっかりと準備して来る人は、全体の3割くらいだけだからです。
このロードマップを参考にして「しっかり組」に入れば、実質的なライバルは全体の30%です。
ただし、鬼対策は必要、そこは絶対条件です。
しばらくの間、プライベートは犠牲にする必要はあります。
そして、当面は、対策に全エネルギーを集中するくらいの覚悟も必要。
その覚悟さえあれば、内定は手の届く範囲にあります。
そのあたりを詳しくまとめた記事がこちら。意外と甘い倍率のトリックを公開しています。
大学職員以外の業界にも転職の手を広げている人にはちょっと厳しいかもしれません。
だからこそ、結局準備を怠ったまま応募してくる人がほとんど。
その間隙を縫って「的確な」鬼対策をすれば、倍率はたったの3倍に早変わりします。
大学職員になるには【3】仕事内容を知る
大学職員の求人は多くはありません。
そのため、仕事の情報に触れる機会も少ないはず。
ですが、内定者たちは職員組織の概要を的確に把握してきています。
以下の記事を参考にして、私立大学の運営における職員の立ち位置や、具体的な仕事内容を理解して対策を練ってください。
業界研究
内定に直結する本で、基本認識を吸収しておきましょう。
おすすめは、大学関係者自身がよく読んでいる本を手に取っておくことです。
こちらの記事で、厳選して5冊だけ紹介しています。
逆に、大学関連の書籍は、手に取ると有害とさえなってしまうものもあります。
その辺りの注意点にも言及していますので、上記記事はかなり参考になるはずです。
大学職員になるには【4】英語力・資格の価値を知る
この手の転職スペックは、あれば絶対的に有利に働きます。
転職をまだ先のことと考えている人は、問答無用で今から地道に努力を重ねておくべきです。
特に英語力はTOEIC L&Rで800以上のスコアを目指しましょう。
その他であれば、情報処理系と簿記関連がストライクゾーンです。
ただ、矛盾しますが、内定者は特に英語力も資格もない人が過半数です。
そのあたりの実態について、以下の記事でまとめています。
採用時において英語力も資格もあるに越したことはない、というのが結論。
同時に、実際の仕事上で英語力はほとんど関係ない、というのも結論。
大学職員になるには【5】書類選考の対策
皆さんは、「御校」と「貴学」を正確に使い分けていますか?
その使い分け一つで、書類選考は簡単に通過もでき、逆に即不合格にもなります。
ここは単なる知識の話ではありません。
「なぜ正確なルールを知っておく必要があるのか」
こちらの記事で、そこが理解できれば書類選考レベルは割と簡単に通過できます。
大学職員になるには【6】面接の対策
一次面接対策
一次面接までは、ざっくりとふるいにかけるような合否判断が行われます。
理由は、この段階では、準備不足で冷やかし程度の応募者があまりにも多いからです。
逆に、面接側としては、本気で志望している人をこのレベルで抽出することは割と簡単です。
こちらの記事で面接官側の視点をおさえれば、比較的一次面接の対策はしやすいはずです。
二次面接対策(具体例を公開)
二次面接になると、適性やポテンシャルなどを深く掘り下げて採否の判断をします。
運や相性なども大きく影響します。
例えば、男女比や年齢構成、母校出身の割合などの調整が影響して、玉突きで合格したり不合格となったりすることもあります。
ですが、ここまで来れば、残る倍率は大体3倍程度。
そのためのコツや裏事情の把握、逆質問などのテクニック、などを駆使すれば内定に片手が届く状態になります。
大学職員になるには【7】志望動機を固める方法
説得力のある志望動機にはなかなかお目にかかることがありません。
実際、内定者とはいえ「志望動機のコメントだけを切り取ると」、他の人と大差ありません。
ですが、内定者たちには「面接の中全体に」明確な志望動機が存在します。
例えば、会話の中に、業界・仕事研究をしてきた人でしか使えない具体的なキーワードが見え隠れします。
志望動機を面接官に肌感で伝えられる武器を手に入れられる記事がこちらです。
大学職員になるには【8】キャリアプランを明確に語る方法
面接では、質問項目としてキャリアプランを聞くことがあります。
面接する側としては、この質問だけで応募者の志望具合が判断できるからです。
ところが残念ながら、薄いキャリア観しか発言できない人が全体の7割くらいといった感じです。
もちろん薄いコメントは、即刻不合格。
対策を取れば一気に合格ゾーンに早変わりするマジックポイント。この記事で大学職員の世界観を簡単に理解できます。
大学職員になるには【9】失敗するパターンを知る
職員を目指す人で転職の経験値が高い人はそう多くないはず。
数少ない本番だけで内定をモノにしなくてはなりません。
あらかじめケーススタディして経験値を上げておくことが勝ちパターンへの近道です。
大学職員になるには【10】大学の探し方を知る
情報収集
私立大学を持つ学校法人は全国で597校です。
そのうち、待遇面や安定面を考えると、Bランク以上でそれなりに名の通った大学が転職対象。
大学の探し方
転職対象となり得る大学の見極め方には簡単な方法があります。
それは、「日本私立大学連盟」に加盟している大学を基準にすればOK。
教育の質や財務状況や将来性などの一定の基準をクリアし、審査に通った大学だけが加盟できる業界団体です。
ここの加盟校を選択基準にすれば、大きな判断ミスにはなりません。
定員割れについてなど、大学の見極め方を、誰でも分かるように解説した記事がこちらです。
大学の求人は少ない
民間企業の中途求人は40万件レベルあります。
一方、日本の私立大学は、全体数だけで597校。
そのうち、中途求人は10校あればいい方です。
この状況で、情報が集まる環境を整えて方法をおく必要があります。
その具体的なやり方が次です。
転職サイトの効率的な使い方
大学職員への転職ツールとして、転職サイトは「絶対に必要」です。
大学は、毎年予算化して転職エージェントなどと契約しているからです。
「非公開の大学職員求人」があることもおさえておきましょう。
大学職員になるには【転職のための10個の方法】まとめ
以上、方法論を10項目挙げました。
情報量が多く、対策には時間が取られ、結構大変なのは確かです。
ですが、そう思った人は、発想を変えてください。
以上の10項目を網羅すれば、確実に足場は固まります。
努力の仕方が簡単なんです。
この記事で挙げたことを網羅すればいいだけ。
そして内定者たちはそれくらいの努力でゴールインしています。
本気にさえなれば、割と簡単に手の届くエリアに入れますよ!