元大学職員のAI(あい)です!教務、国際、研究支援、経理、人事、学長室、と経験して20数年。早期退職を利用して、今は悠々自適に余生を送っています!大学職員としての経験談を全て公開中!
ホワイト度が高い私立大学職員への転職が気になる。
知れば知るほど高年収だし、安定していておまけに仕事もラクそう。
でも大学職員の採用ってなんか謎めいます。
実際どうなのか実情が知りたいです。
この記事は、そんな疑問にお答えできます。
転職先候補としての大学職員。
条件が良過ぎるという話はよく聞きますね。
でも、民間企業と比べるとちょっと異質感があって、何となく謎めいていませんか?
普通に転職活動して内定もらえるの?
といったモヤモヤした感じがありますよね。
ですが実際のところ採用する側としては、
「いたって標準的なスタンスで採用活動を行っている」
というのが事実です。
特別な能力を求めているわけではないし、
特別な裏ルートでしか内定が出ないといったこともありません。
ただし、重要な点が1点。
普通に他の業界でも、転職活動は、そう簡単にはいかないのが一般的ですね。
それと同じ意味合いで、大学職員の場合も業界研究や志望動機などの作り込みは、
「結構労力が必要」
であることには違いありません。
行き当たりばったりで、
「あわよくば」
狙いの
「ミラクル待ちのエントリー」
では内定の確率は「ほぼゼロ」と思ってください。
ところが逆に、それなりの対策を練り、数十社エントリーして、
そのレベルでようやく1社内定が出る、
といった感じの「標準的な厳しさ」で、「高待遇」や「安定」「軽ストレス」を得られる点は、他の業界と同じです。
涼しい顔をして就職・転職を成功させた人も、皆、その裏では泥臭い努力をしていることは間違いありません。
人一倍の時間と労力をかけて努力をして、再三にわたる失敗と挫折も経験し、ようやく1社内定を得られた、というのが普通。
「就職・転職活動が上手くいかない」
と落ち込んでいたとしても、それは誰もが経験する成功のプロセスの途中なんですよ!
大学職員の実質倍率は低い
さて、大学職員の場合も、真剣に時間と労力をかけて、多少のプライベートを犠牲にして対策に取り組む必要があることは否めません。
ですが、
「そこさえ抑えれば意外とあっさりと内定までたどり着く」
というのが実態です。
この辺りの状況を分析してみると、想像しているよりも大学職員の内定率=倍率はそれほど高くないということが見て取れます。
その辺りの状況を具体的に紐解いて見ていきましょう。
この記事は、Sランク私立の大学職員経験者が、18年間の勤務経験を交えながら大学職員の採用事情を語っています。
大学職員の応募状況(中途採用)
私が在籍していた大学では、中途採用の場合、概ね以下のような採用状況。
中規模以上の大学なら、大体同じような規模感です。
エントリー者数は、年々、かなりの増加傾向にあるのが実態です。
中途採用の見た目上の倍率は50倍
上記の状況をそのまま受け止めると、倍率は50倍。
世間一般に出回る口コミでも、大体,
「50倍〜100倍」
といったところです。
とても狭き門で、転職への思いも萎えてしまいそうです。
大学職員の実質倍率は3倍程度
ところが、ここからが本題。
上記にもかかわらず、採用する側の肌感覚としては、
実質倍率は3倍程度。
これが実感です。
理由は簡単です。
応募者の7割程度は、明らかな準備不足で応募してくるからです。
それを「7割組」と呼んでいます。
7 割 組
7割組とは、
- とりあえずエントリー
- 書類通過したら本腰を入れて頑張ろう
- 自分にはミラクルが起こるかもしれない
といった感じの応募者集団です。
大学職員には何が求められているのかを的確に理解しないまま応募してくる人々。
残念ながらこの手の方々は一次面接で「秒殺」されているだけです。
チョロっとホームページを見て対策をとる程度だと「即決で」7割組に入ってしまっていることを理解しておきましょう(つまり即不合格)。
面接官としては、面接開始後5分もすれば、もう大体合否の心象が出来上がります。
努力を積み上げてきた応募者は、5分も話せば言葉の端々にその片鱗を感じ取れます。
逆に、ウワベだけの知識や表面的なイメージだけで面接に臨んでいる応募者は、すぐに、本当に数分話しただけで、ネガティブな印象を感じ取れます。
後者の場合、
(面接官)「あちゃ〜、またこのタイプか・・」
といった感じで、自然と他の不合格者と同じにされて、
ほぼ迷いなく、
「『面接官全員』が『不合格判定で一致』」します。
二次面接以降が本当の採用(倍率は低い)
逆に、きちんと準備と対策を取れば、一次面接を通過するところまでは割と簡単に行けます。
大学職員への転職の鍵は、
その「準備と対策」
をどこまで身をもって理解し、行動に移せるか、にかかっているでしょう。
この点さえ見極められれば、本当に二次面接までは想像以上に上手くいくはずです。
「明らかに準備不足」の応募者たちと一緒に埋もれてしまうか、またはその域を「スッと」抜け出るか。
キーとなるポイントはこの一点だけ、といっても過言ではありません。
そして二次面接まで進むと、倍率の状況は次のとおり
もう一度先ほどの表を見てみましょう。
一次面接を通過すれば、その時点でライバル応募者の数は既に30名だけ。
その中から10名に選ばれればもう内定です。
「実は倍率が低い」という理由はここにあります。
本気で大学職員を目指す方は、是非このあたりを冷静に見極めて活動してください。
そして、「かなり現実的な目標」であることを理解して、実践準備に入ってください!
【大学職員の倍率は低い】まとめ
大学職員の実質倍率は3倍程度、
とかなり低い方です。
ただし、そのエリアに入れる人たちは、それ相応の準備と鬼対策をしてきています。
言い換えると「鬼対策をすればいいだけ。」
しかも、上位3割に選考される、という感覚ではなく、
下位の7割(=何も準備をしていない応募者集団)に入らなければOK
というだけの話です。
あとは、二次面接対策を要領よく行うだけですね。
志望動機などで悩んでいる人は、以下の記事を参考にどうぞ。
大学職員の世界観を知りたい人は、以下の記事がピッタリです。