今回の記事は「走ることについて語るときに僕の語ること」(村上春樹)について!
文庫本でもAudibleでも、何度も読んできた経験から、この本の魅力をネタバレなしでお届けします!
「走ることについて語るときに僕の語ること」を手に取ったきっかけ
「走ることがテーマの本なんて・・」
と思って、
「でもこれ、、」
「変なタイトル・・」
と言いながら、
「村上春樹か、、、そういえば『遠い太鼓』が面白かったな。」(こちらもエッセイ)
と思い出して、この本を手に取ったのが最初でした。
「走ることについて語るときに僕の語ること」の「走る」とは?
さて、この作品の「走る」ってどんな意味合いなんでしょう。
その答えにヒネリはありません。
単純明快、文字どおりの意味です。
例えば神宮外苑でジョギングし続けたこととか、ボストンマラソンのこととか、ハワイでトレーニングした話とか、、
決してスピリチュアルなエッセイではなく、誰でも現実に置き換えられる万人向けの内容です。
「走ることについて語るときに僕の語ること」は誰のためのエッセイ?
そんな風に、手を伸ばせば届くような、自然体の「走る」世界観。
読み始めると、その世界に吸い込まれるような感覚を味わえます。
あまりにも自然に吸い込まれるので、
「ランニングって単調過ぎない?」
「何が楽しくて走ってんの?」
といった疑問を持っている「ランナーではない方々」でも、全く違和感はないでしょう。
「走ることについて語るときに僕の語ること」はランナーのためのエッセイ
もちろん、ガチのマラソンランナーや、週末オンリーのファンランナーにもおすすめです。
村上春樹さんによる深い洞察は、あたかもランニングの因数分解を見ているようで、ハッとするエッセンスをたくさん発見できると思います。
「走ることについて語るときに僕の語ること」は誰にでもおすすめ!
そんな感じのエッセイなので、この際、いっそのこと、誰にでもいいから
「走ることを文章にすると、こんな風に表現できるんです!」
と言ってこの本を紹介したい!
健康のためでもなく、体力維持のためでもなく、単なる趣味でもない。
でも「走ること」がテーマのこのエッセイ。
「人生の見方が変わった!」といったレビューコメントも見られますが、分かりやすく言うとそんな切り口のエッセイかもしれません。
「走ることについて語るときに僕の語ること」と小説家デビュー
少しばかりのネタバレになりますが、この本の一節に以下のくだりがあります。
「小説を書こうと思い立った日時をピンポイントで特定できる。1978年4月1日の午後1時半前後。」
まさにこの作品が、メモワール(回想・記憶)、とも称される一つの起爆点です。
この流れで村上春樹さん、走ることについての描写をどうやってブーストかけていくの??
と読んでいて止まりませんでした。
「走ることについて語るときに僕の語ること」は1978年から始まる
主には、村上春樹さんの単純でもあり複雑でもある若かりし頃の経験談が多く語られます。
自由人であることと、規律を守って生きることとの複雑なラインを行ったり来たり。
同時に、格好悪いんだけどクールな、独特の人生哲学がむしろ令和の時代にビッタリだったり。
そしてもちろん、それらが全て、走ることを背景にして軽快に進んでいくんです。
「走ることについて語るときに僕の語ること」の結論
そして走ることについて、散々描きたい放題に描いた後、最後はこうです。
※ネタバレNGな人ここはスキップ
(自分が亡くなったときに)
「もし墓碑銘の文句を自分で選ぶことができるのなら、
村上春樹 作家(そしてランナー)
少なくとも最後まで歩かなかった」
だそうです。
このエッセイ、どんな世界観が描かれているのか、
ちょっと気になりません?
「走ることについて語るときに僕の語ること」の読み方(聴き方)
本記事は、Amazonの オーディブルでおすすめの作品としてレビューしています。
「走ることについて語るときに僕の語ること」を オーディブルで読む場合は以下の通り。
- 作品の概要
- オーディブルって何?
価格 | 無料(課金なし) |
再生時間 | 6時間27分 |
総合評価 | |
ナレーション評価 | |
ナレーター | 大沢たかお |
再生時間は、2倍速でちょうどいい感じ。
オーディブルなら二日あれば読み(聴き)切れます。
ナレーターの大沢たかおさんのインタビュー抜粋も魅力的です!
この本は、一生懸命生きている人に聴いて欲しいですね。みんな壁にぶち当たったりしてるでしょ。悩んだりどこ行っていいのか分かんなかったり。でも、村上春樹さんほどの人でも、こんな些細なことで悩んだり、深く洞察したりしてるんですよ。自分には欠けてるなってとこで、たくさんのメッセージをくれて、すごくタメになるんですよね。
以上です!
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