かつての私は、英語の勉強を思い立った時、とりあえず本屋さんに行ってました。
紀伊國屋とか。
そこで何となく本の名前を見て、ネーミングに惹かれるものを手にとってパラパラ、、、
で、「あ、これ良さそう」みたいな。
ご存知ですか?
しっかりと英語力を身に付けている方は、この行動は取りません。
参考書には、世の中からきっちりと評価付けされているものがあるからです。
いわゆる定番とか王道などと言われている参考書ですね。
きちんと計画立てて勉強を進めている方々は、
ちゃんとした評価実績がある「定番の参考書の中から」いくつかを手にとって、
その本をパラパラとめくって品定めをしています。
まさにその中の一つ、定番の参考書が「Grammar in Use」
世界標準!の参考書「Grammar in Use」
この記事では、参考書の「English Grammar in Use」を紹介します。
ケンブリッジ大学出版が出す「超」がつく有名参考書ですね。
次のような方は、是非この記事を最後まで読み進めてみてください。
- 王道・定番の参考書を知りたい方
- 一つの参考書で集中的に学習したい方
- 参考書選びに失敗したくない方
これらに当てはまらない人でも、とりあえず知っておくだけでも損はない有名参考書です。
では、順を追ってみていきましょう。
Grammar in Useの特徴
超ロングセラーの世界的英文法の参考書です。
「Grammar=文法書」ではありますが、日本の文法書の感覚とは全く違います。
文法書の枠は超えていて、英語力が総合的にあがったと実感できる教科書です。
Grammar in Useのレベル
「Essential Grammar in Use(初級)」
「English Grammar in Use(中級)」
「Advanced Grammar in Use(上級)」
の3種類が基本。
そこから自分のレベルにあったものを選びます(イギリス英語版の場合)。
アメリカ英語版だと、初級と中級のみ。
アメリカ版初級は
「Basic Grammar in Use」
というネーミングに変わります。
初級のEssential〜は、中学校英語を経験している程度の方におすすめのレベル。
特に指定がなければ、Grammar in Useといえば、大体は中級のことを指しています。
中級のレベル感はTOEIC L&Rで470〜730点向けという印象。
上級はIELTS対策という感じです。
ケンブリッジのサイトでもそのように謳われています。
Grammar in Useは英語だけの参考書
この参考書は、全て英語で書かれています。
つまり日本語での説明はなし。
理由は全世界の学習者向けの教科書だから。
とはいえ、中学校レベルの英語力があれば全く問題なくついていけます。
説明はシンプル。
例文や練習問題を通して、ポイントポイントで簡潔に英語で説明が入る感じです。
最初は英語だけの参考書ということにハードルを感じるかもしれません。
ですが、数日我慢すればそのあとは全く苦にならないと思います。
その時点で、英語学習の新たなステージに入れたことを実感できますよ。
Grammar in Useはネイティブによる参考書
出てくる表現や例文は、全て日常で使われている自然なものだけです。
なんと言おうとケンブリッジ大学が出版するネイティブの参考書。
日本の参考書では、
「理屈上は正しい英語表現ではあるけど、そういう言い方をしている人はほとんどいない」
というケースがありますね。
外国人が作った日本語学習の教科書を見て、私たちが若干違和感を覚える表現が多くあるのと同じ。
その点、この書籍だと、よりネイティブに近い英語力を目指している方には、間違いが起こり得ない品質です。
本質がわかる参考書
例えば、簡単な単語(getやhaveやputなど)に、簡単な前置詞(upやonやoffなど)が付いてくるといきなり混乱することがありませんか。
意味が似たり寄ったりで紛らわしいし、逆に、前置詞の有無で劇的に意味が変わったりといったことが入り混じるからですね。
イディオムとして丸暗記するだけでは、そのニュアンス的な表現を理解することに限界もあります。
その点、Grammar in Useのようにネイティブによる説明だど、日本語に無理に変換して説明をするわけではないので、本質を理解できるようになります。
丸暗記ではなく、本質的な理解ができてしまうと、会話でも読解でも瞬間的に使いまわせるようになります。
最初は退屈な参考書
やり始めの頃は、正直、簡単過ぎて退屈する方が多いかもしれません。
しかし、やり始めてしばらくすると、本質を理解できることに味をしめてきて、この参考書正解かも、と思い始めると思います。
その領域にいけば、もう後は雪だるま式に学習が進みます。
何回もこの参考書を回して、二回やった、とか、三回やった、と最終的に言えるようになった頃には、かなりの自信がついているはずです。
どのページからでも始められる参考書
そのどこからでも始められるような作りになっています。
ですので、1日の勉強の区切りがつけやすく、学習計画も建てやすいです。
勉強期間に空白の期間ができてしまったとしても、いつでも再開できます。
ボリュームが丁度いい参考書
全部で142の項目、合計400ページ弱。
これで、ほぼ全ての英語力のコアな部分を吸収できます。
「この学習方法で大丈夫なのかな、、」といった不安感を持たなくていい参考書なので、この分量だけやり切ればいいんだ、と全精力を惜しみなくつぎ込める、絶妙な分量となっています。
この世界標準の教材1冊をやり終えた後は、妙な自信も付き、何かに手が届いたような感覚を得られます。
Grammar in Useにはアプリが付属
中級版の公式アプリがあります。
書籍と同じユニットを、スマホで学習できることになります。
無料版もありますが、掲載内容が少ないので、無料版はあくまで体験版という位置付けです。
正直なところ、Grammar in Useはアプリで学習する類のものではないと思いますが、アプリとしての評価がそれほど低いわけでもないので、関心があれば一度入れてみてもいいかもしれません。
有料版で約¥2,000前後です。
Grammar in UseにはeBookも付属
下欄で紹介している書籍を買えば、同時にネット上でもeBookという形で書籍と同じ内容が見れるようになっています。
しかもeBookの方は音声付きです。
アプリとは違い、初級・中級・上級全てに対応しています。
PC、スマホ、タブレットで見れますので、わざわざ有料版アプリを購入する必要はないかもしれません。
ただし、正直、登録が面倒だったりあまり使い勝手が良いとは言えません。
Grammar in Useにはイギリス英語版とアメリカ英語版がある
同じレベルの参考書が、イギリス英語版とアメリカ英語版に分かれて出版されています。
ですが、両者の内容にほとんど違いはありません。
基本的には文法書なので、そこに英国と米国での致命的な違いはないからです。
例えば、単語表現で両者で違ってくることはありますが、この教材で得られる学習効果に影響はありません。
どちらを選んでもいいかと思いますが、迷ったらオリジナルのイギリス英語版を選択しておけばよいでしょう。
Grammar in Useはこんな人におすすめ
Grammar in Use(中級)は、
- 参考書選びに失敗したくない
- 留学前にネイティブの目線で基本を洗い直したい
- 生きた英語の基礎力を身につけたい
といった方に一度みてみて欲しい教材です。
もう少しレベルを落として、一から英語の勉強を始めたいといった方にも、Essential〜(初級)から始めると良いでしょう。
簡単な学習を簡単な英語によってできるので、英語は難しいものといった壁を作らずに良いスタートが切れるのでおすすめです。
まとめ
この書籍をまるで英語学習のバイブルのように語っている方をちょくちょく見かけます。
例えば皆さんにも見える形で例を挙げると、
TOEICで満点を取っているJapan Times STの高橋編集長や、
留学経験さえないのにネイティブのように美しい英語を操るYouTubeクリエイターのJunさんなど、
Grammar in Useのおかげで自分はここまで来れたよ、といった話を熱く語っていたりします。
(関心のある方はこちら(YouTubeにリンクします)) >>高橋さんの語り >>Junさんの語り)
派手に広告されている学習コンテンツにたくさんお金を投資するのもありだと思いますが、一方で、Grammar in Useのように定番で実績ある学習コンテンツがちゃんとあるんだよということをたくさんシェアしていますので、気になる方は是非関連記事を参考にしてみてください。
皆さんの英語学習のよいきっかけになれば嬉しいです!
サイト案内
種類や版が複数あってややこしいので、間違えて買ってしまわないように注意してくださいね。
情報はいずれも2021年1月現在のものです。
イギリス英語版
【初級】「Essential Grammar in Use」
>>アマゾンでみる
>>楽天でみる
こちらで紹介しているのは、「初級」「第4版(最新)」の「with answer」版です。
「第3版」や「without answer」版も出回っていますので色々と確認してみてください。
【中級】「English Grammar in Use」
>>アマゾンでみる
>>楽天でみる
この記事でメインに紹介している「中級」版です。
上のリンク先のものは「第5版(最新)」の「with answer」版です。
【上級】「Advanced Grammar in Use」
>>アマゾンでみる
>>楽天でみる
「上級」版です。
上記リンク先のものは「第3版(最新)」の「with answer」版です。
アメリカ英語版

【初級】「Basic Grammar in Use」
>>アマゾンでみる
>>楽天でみる
「初級」版です。
リンク先のものは「第4版(最新)」の「with answer」版です。

【中級】「Grammar in Use Intermediate」
>>アマゾンでみる
>>楽天でみる
リンク先のものは「中級」版の「with answer」版です。
英語学習の関連記事
併せてこちらの記事もどうぞ
>>英語学習記事一覧