【心理戦を意識する】大学職員の志望動機「転職者向け」

(面接官)「あなたがウチの大学を志望する動機を教えて下さい」

面接会場で、おもむろに緊張感が走る瞬間です。

このとき、面接をする側の感覚は次のとおりです。

(面接官)『ま、ウォームアップ程度にどうぞ』

といった程度の心理状況。

正直そんな期待してません。

応募者の志望動機は、大体がレポート発表のような無機質な感じ。

心に刺さる志望動機には、滅多にお目にかかりません。

内定者でさえグダグダの志望動機だったりします。

逆に、志望動機という「プレゼンが満点」だったとしても、それが内定に直結するかというと、そうでもありません。

面接はあくまで「総合判断」だからです。

とはいえ、何も対策しないわけにはいかないのが志望動機。

どんな対策が役に立つのでしょうか。

順を追って見ていきましょう。

元大学職員のai(あい)です!教務、国際、研究支援、経理、人事、学長室、と経験して20数年。早期退職を利用して引退。大学職員としての経験談をPR記事として公開中!

※当サイトの「大学職員への転職支援コンテンツ」の全体像が掴めるスタート地点となる記事はこちらです。
👉 大学職員への転職ロードマップ(元大学職員編集)


大学職員の志望動機【教育機関で働きたいから】

まずは、絶対に外せない基本トピックから。

教育機関を語ろう!

「教育機関で働きたいから」を軸に志望動機をコメントしてみましょう。

その理由付けとして、使いたいキーフレーズはこんな感じです。

教育機関で働きたい理由
  • 教育への貢献は、社会への貢献そのものだと思うから
  • 高等教育は、経済も、法律も、科学も、政治も、全て社会の土台になっているから
  • 高等教育の舞台裏を支えるような仕事をしたいから
  • 社会人になってはじめて、教育が持つ、社会への影響力を痛切に感じているから
  • 売上主義で一生懸命になるのではなく、社会に役立つことに人生の多くの時間を使いたいと思うようになったから

こんな視点をヒントに、自分の言葉として言えるように熟成させてみてください。

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大学職員の志望動機【研究機関で働きたいから】

このトピックも外せません。

研究機関を語ろう!

一般的には、大学って単なる「学校」というイメージかもしれません。

ですが内部関係者の感覚は、大学を、

「研究機関」として捉えているのが一般的です。

※教員のことを「研究者」と表現することも多いです。

この視点で志望動機を語る応募者は、

(面接官)「よく見えてますね」

といった好印象につながりやすいです。

ということで、理由付けとして使いたいフレーズがこちらです。

研究機関で働きたい理由
  • 医学も、インターネットも、科学技術も、社会の発展に「研究」は不可欠だから
  • iPSも、wwwも、電気自動車、宇宙開発、法律、歴史も、全て大学の基礎「研究」を出発点としているから
  • そんな「研究」機関を支える黒子として、事務職員の存在は欠かせないと思うから
  • たった一つのテーマに人生をかけて、究極まで追求している「研究者」の方々は尊敬に値すると思うから
  • そんな尊敬できる人々を支える仕事をしたいから
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徐々に焦点を絞っていきましょう!


大学職員の志望動機【事務職員として大学で働きたい】

面接では、どんどんと質問が奥深くまで及びます。

事務職員を語ろう!

(面接官)「じゃあ、研究者や教育者ではなくて、なぜ事務職員になりたいんですか?」

さあ、こんな時はどう答えましょうか。

事務職員として働きたい理由
  • 教育者や研究者だと、特定の研究や、目の前の学生だけが対象になってしまうから
  • 事務職員なら、より広く、教育・研究組織全体に貢献できると思うから
  • 自分は、今の企業でも、組織的な行動やチームプレーが得意だから
  • 表舞台に立つ学生や教員を、裏方で支えるポジションが自分には合っているから
  • 入試業務や教務事務、管財や研究支援など、大学での事務活動は自分に合っていると思うから

先ほどの「教育」と「研究」に関わる志望ワードと、「事務」を掛け算で散りばめると、それなりの志望動機をコメントできると思います。

ただし、こんなコメントをする以上は、入試や管財など、大学での仕事内容を的確にイメージしておく必要があります。



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次の質問は最大の難関です。


大学職員の志望動機【●●大学で働きたい】

面接での受け答えの中で、最も困るのがこの質問ですね。

応募先の大学を語ろう!

(面接官)「じゃあ、なぜウチの大学なんですか?」

これ、応募者が困る質問「ナンバー1」じゃないでしょうか。

でも、以下のような視点だと、印象は悪くないです。

以下の「▲」の部分を暗記して本番に臨みましょう。

●●大学で働きたい理由
  1. ●●大学は▲件もの「国際交流協定」を結んでいて、しかも▲年前より▲割も増えているから
  2. ●●大学の受験者数は▲人もいて、都市部(関西圏、九州etc)で▲番目に多いから
  3. ●●大学の「事業報告書」を過去5年分見てみて、大学として魅力を感じたから
  4. ▲学長は文部科学省の▲審議会の委員をつとめていて、●●大学は社会活動にも積極的だから
  5. そんな●●大学の一員として、帰属意識が持てるような働き方をしたいから

上記の例文は重要なので、ここは深く掘り下げてみます。

「●●大学で働きたい」の回答ポイント

例①から順に掘り下げます。

【例①】●●大学は、▲件もの「大学間国際交流協定」を結んでいて、しかも▲年前より▲割も増えているから

【例①】のポイント

  • 「▲」の部分は、その大学でしか使えないコメントです。
  • 「覚えるの面倒」➜「そこまでしない人がほとんど」➜「だから【確実に】有利に立てる」➜「志望度が強烈に伝わる」

👉️ とても簡単で効率的な対策です。

続いて2つ目。

【例②】●●大学の受験者数は▲人もいて、都市部(関西圏、九州etc)で▲番目に多いから

【例②】のポイント

  • 私立大学には建学の精神があり、独自の理念やアイデンティティと共に現在に至っています。
  • なので「関西圏でも」とか「単科大学の中では」など、一歩踏み込んだ角度のデータで表現をする。

👉️ この切り口は、正直、私立学校関係者として嬉しくなります。

【例③】●●大学の「事業報告書」を過去5年分見てみて、大学として魅力を感じたから

【例③】のポイント

  • 「ホームページを見た」だと、他の9割の人と同じコメントで、ほぼ志望動機としては無価値です。
  • ところが「事業報告書」という芯を食った表現に変換するだけで、好印象に早変わりします。

👉️ 正規の情報をおさえて来た人として、「会話がかみ合う」応募者に見えます。

【例④】▲学長は文部科学省の▲審議会の委員をつとめていて、●●大学は社会活動にも積極的だから

【例④】のポイント

  • 「文部科学省」「▲審議会」などのフレーズを使うと、日頃からニュースなどで教育関連に関心があることを裏付けられます。
  • 実際はそうではなくても、学長の社会活動の実績は、検索すればネタはたくさん出てきます。

👉️ そもそも、学長の名前をサラッとコメントできる時点で印象が爆上がります。

【例⑤】そんな●●大学の一員として帰属意識が持てるような働き方をしたいから

【例⑤】のポイント

  • 大学は「先生と学生」という関係が生まれる場所であり、また、「母校」となる場所、といった企業にはない特別な存在価値があります。
  • イチ転職先として見るのではなく、その「コミュニティの一員として加わりたい」、そんな視点で「帰属意識」といった用語が良い感じでハマりやすいです。

👉️ ここは強調し過ぎると「宗教」っぽくなるのでマイナスです。サラッと使いましょう。

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このように、転職対策は「具体的に」「ロジカルに」下準備を進めないと、連戦連敗のトンネルからはまず抜け出せません

後半は、少し視点を変えた側面で志望動機の下準備の方法をロジカルに見ていきましょう。


大学職員の志望動機【印象に残る話し方】

ここからは、別の切り口から見ていきます。

印象に残る志望動機の話し方

印象に残る志望動機は「話し方」にもあります。

印象に残る志望動機の話し方の具体例

例えばこんな感じが、いい感じの話し方です。

「はい、●●という点で大学職員を志望しています。」

  ⬇︎

「と言いますのも、●●だからです。」

  ⬇︎

「例えば、●●などがそれにあたります。」

  ⬇︎

「ですので、●●という点で、私は大学職員を志望しています。」

志望動機を聞かれた時、こんな話し方の「骨組み」があれば、聞いていて安心感を感じます。

「。」のある短文ではっきりとした話し方、

そしてそれを適切な「接続詞」でつなげば、起承転結のある、大人感のある話し方に早変わりします。

印象に残る話し方の秘訣は「PREP法」

上記は、転職サイトなどをチェックしている人なら基本中の基本ですが、

PREPプレップ法」そのものです。

この「PREP法」ができている応募者は、

浮き出るように「採用したい感」が漂います。

PREPは黄金法則

PREPを軽く解説すると次のような感じです。

  • Point】まず結論をコメント
  • Reason】その理由をコメント
  • Example】簡単に例示
  • Point】再び結論

それぞれの頭文字をとって「PREP法」ですね。

PREPの効果

PREP法を当てはめるだけで、

「まとまりのある話し方」になるのはもちろん、

「質問に対する答え」から外れることもありません。

志望動機を応えるときは短くてもOK

そして、それぞれのコメントは短くて大丈夫です。

むしろ短くて、まとまった話し方をする人の方が、事務職員に向いています。

その理由は、

  • 「教員は話が長い!」
  • 「職員は話を簡潔に!」

というのが、大学運営における不文律だからです。

面接官主導を意識

聞きたいことがたくさんあるのが面接官心理です。

一方、話したいことを山ほど準備してくるのが応募者。

そんな構図ですが、面接で良い印象に残るのは、

「こちらの聞きたいことに、気持ちいいくらい簡潔に応えてくれる人」

です。

話の骨組みを徹底する

逆に、言いたいことを盛り込み始めると、PREPが崩壊します。

言いたいことを我慢してでも、PREPの鉄則を守りましょう。

そうすることで、安心感のある、大人感のある話し方になって、面接官への良い印象につながります。

あくまで面接は総合判断!

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大学職員の志望動機【印象が悪い例】

最後に、ネガティブな印象につながりやすい志望動機のパターンを挙げておきます。

印象が悪い例【1】長い志望動機

エントリーシートの棒読みで長々と話すパターンはネガティブ印象につながります。

具体的には、3分以上話すと「長いなぁ」という印象になると思っていいでしょう。

冒頭で示した面接官心理を、ここでもう一度挙げてみます。

(面接官)『ま、ウォームアップ程度にどうぞ(あまり期待もしていませんよ)』

志望動機を聞くときはこの程度の心理状況。

その後の面接の流れを作れればいい、という程度の感覚が、面接官側の頭の中です。

にもかかわらず、クドクド話してしまうと、面接官側のリズムが乱れます。

印象が悪い例【2】自己PRまで話すパターン

「結論から話して結論で終わる」

「簡潔にまとめて応える」

これらができていれば、聞かれていることから外れることはありません。

対策不足で崩壊するパターン

特に対策しないまま一発勝負で志望動機を語ってしまうと、「話の骨組み無く」トークは進みがちです。

結果、話してるうちに、勝手に別の自信アリな点にギアが入るなどで、聞いてないことを熱く語ってしまう人もいます。

このパターンは、コミュニケーション能力を疑われる評価につながります。

印象が悪い例【3】全体に一貫性がない志望動機

志望動機では「舞台裏で黒子として、大学の事務運営に貢献したい」

と地味キャラを売っていたのに、その後、自己PRになると、有能ビジネスパーソン風をウリにしてしまう、

などが「一貫性が疑われる」パターンです。

このパターンは、もっともらしいトーク上手なだけで「実は思慮が浅い」とマイナス印象に繋がります。

どんな質問にも同じ軸で回答する

地味だけど堅実なキャラを大学事務で活かしたい、とするのなら、どんな角度からの質問に対しても、基本同じ軸に話を持っていけるように応えていくべきです。

一問一答で、その場限りのコメント対応するのではなく、

「10個の質問でも答えの軸は1つ」

という思考回路で答えましょう。

印象が悪い例【4】建学の理念に共感したという志望動機

残念ながら、建学の理念を志望動機にされても、

(面接官)『それ、昨日考えてきた志望動機でしょう』

みたいな感覚になります。

これは浅い志望動機の典型例です。

その他の浅い志望動機の例

その他、大学のホームページや広報誌に載っている「謳い文句」関係は、広告会社が対価をもらって会議室の中で決めた、単なるマーケティング寄りの商業フレーズです。

「未来を開拓する●●大学」といったキャッチフレーズに共感した、などど面接で言われても、こっちとしては「あさっ!!」という印象に寄っていきます。

印象が悪い例【5】学生のためにという志望動機

  • 「学生たちがもっと●●しやすいように●●したいです」
  • 「キャリア相談や留学相談で、学生に有益な情報を提供できる職員になりたいです。」

などは、残念な印象のトップクラスです。

学生と接点を持つような部署は、全体のほんの一部だけで、長い職員キャリアの数%もありません。

大学職員の仕事領域をイメージだけで捉えて本番にのぞむタイプ、というマイナス印象につながりかねません。

つまり、仕事も同じだろう、詰めが甘い業務スタンスだろう、と推測されてしまいます。


以上です!

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おさらいはこちら

  1. 大学職員の志望動機【教育機関で働きたいから】
    1. 教育機関を語ろう!
  2. 大学職員の志望動機【研究機関で働きたいから】
    1. 研究機関を語ろう!
  3. 大学職員の志望動機【事務職員として大学で働きたい】
    1. 事務職員を語ろう!
  4. 大学職員の志望動機【●●大学で働きたい】
    1. 応募先の大学を語ろう!
    2. 「●●大学で働きたい」の回答ポイント
  5. 大学職員の志望動機【印象に残る話し方】
    1. 印象に残る志望動機の話し方
    2. 印象に残る志望動機の話し方の具体例
    3. 印象に残る話し方の秘訣は「PREP法」
    4. 志望動機を応えるときは短くてもOK
    5. 面接官主導を意識
    6. 話の骨組みを徹底する
  6. 大学職員の志望動機【印象が悪い例】
    1. 印象が悪い例【1】長い志望動機
    2. 印象が悪い例【2】自己PRまで話すパターン
    3. 印象が悪い例【3】全体に一貫性がない志望動機
    4. 印象が悪い例【4】建学の理念に共感したという志望動機
    5. 印象が悪い例【5】学生のためにという志望動機
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