無料で「未来少年コナン」全話を観てみた【プライムビデオなら一気に26話を無料で観れる!】

プライムビデオで「未来少年コナン」全26話が無料で見放題!

プライムビデオ「未来少年コナン」のレビュー画像

プライムビデオで「未来少年コナン」が無料提供されています(2023年11月現在)。

「お!」と思って作品のページに飛んでいくと、、この作品、なんと、

カスタマーレビューの評価が、なんとなんと「4.7」!(2023年11月)

「すご!!」と思って調べてみたら、そこまで高評価の作品、やはり他には見当たりません。

鬼滅の刃」で「3.9」。

機動戦士ガンダム」で「4.4」。

ようやく見つけた他の「4.7」アニメ(映画)、それは「カリオストロの城」でした。

カリオストロの城」と同レベル、それだけでも気になりますね、「未来少年コナン」。

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「未来少年コナン」作品の概要

未来少年コナン」は1978年の作品。

カリオストロの城」は1979年の作品。

ほぼ同時期の作品です。

そして皆さんはご存知のとおり、「未来少年コナン」は宮崎駿さんが演出を担当。

宮崎駿さんの実質的な監督デビュー作だそうです。

なんということでしょう!

私、そんなこと知りませんでした!

知らなかったとはいえ、この作品はまさに宮崎マジックの起源であり源流であり出発点。

Amazonのプライムビデオで1話観ただけで、完全にその世界観に没頭させられました。

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「未来少年コナン」宮崎ワールド

その世界観とは、

「誰かのために人生を送りたくなる」

そんな触発を受ける空気感ですね。

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もう少し具体的に表現してみると、次のような描写になります。

「未来少年コナン」の6つの柱

この物語を、6つのキーワードで表現してみます。

人を愛すること

仲間を信頼すること

故郷を慕う本能

裏切りが蔓延する人間社会

権力に群がる集団心理

科学の発展の行末

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全26話のストーリー展開の中で、この6つの柱がクリアに浮き彫られつつ、脚本は進みます。

そしてその柱は、入れ替わり立ち替わり、順不同に物語のセンターへと移動してきます。

時にはせつなく、

時には怒りを感じ、

時には哲学が頭をかすめ、

そんな観る側の感性をドライブしながら、ストーリーの中へ中へと引き込まれていきます。

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「未来少年コナン」の登場人物

コナンをはじめ、メインキャストは12歳前後の少年少女たち。

時代は2028年。

ですが、絶海の孤島で、スマホもテレビもコンビニもなく育った彼ら。

走る、

飛ぶ、

転ぶ、

泳ぐ、

潜る、

怪我をする、

そしてまた走る、

といった少年像が主軸。

明朗快活です。

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こんな少年像、今となってはもはや歴史遺産ですね。

だけど見れば見るほどに、とてつもなくうらやましくなってきます。

「次はどんな車買おうかな」とか、

「ボーナス出たら星付きのレストランで食事」とか、

物欲が先行する生き方をしている自分に、ちょっとだけブレーキをかけてくれたりも。

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「未来少年コナン」のあらすじ(軽微なネタバレ有り)

舞台設定は、核戦争後の世界。

2008年に、核兵器を使った争いによって世界はほぼ消滅。

わずかに生き残った人類の、その20年後、2028年に生きる世代の物語です。

戦後の20年間は、生き残った人々にとっては苦悩と反省に満ちた20年間。

そんな中、苦しく貧しいながらも、励まし、助け合いの社会が構成され、質素で平和で幸せな時代が続いていました。

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ですが、そういった平和が続くのも20年が限界。

人間社会は、それが成熟すると、やはりインフルエンサーは現れます。

そして影響力のある者を軸にして、再び競争社会に移行し、人間は争いを始めます。

その争いに勝ち抜くため、手に入れるべきは、

知識、

経験、

そしてフォロワー。

あちらこちらに集団や組織が形成され、その中で序列が生じ、そして人々は出世競争を始めます。

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ですが、複数いるインフルエンサーの中で、最も実力のある人物が、たまたま人徳者でした。

「ラオ博士」と言います。

彼は権力志向とは対局の考え、人類志向の人物です。

ラオ博士の存在によって、人類は4度目の愚かなもつれ社会を回避できることになります。

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ある意味、必然とも言えるこういった人間の権力闘争。

そこに意図せずも割って入るのが、ピュアな精神を持ったコナンとその仲間たちです。

善玉インフルエンサーのラオ博士を、少年たちがピュアな精神でサポートし、悪玉インフルエンサーに対抗する、という筋書きです。

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そして、

  • 人を守ること、
  • 悪行を阻止すること、
  • 自ら行動すること、

これらを直感で実行する少年の活躍、それがこの物語の核心です。

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このあらすじの中、アニメ全体を印象付ける背景や風景もまた、注目したい点です。

そこには監督者の強烈なエナジーが注ぎ込まれているのが分かるからです。

すなわち、

幻想的で、

どこかノスタルジックな空挺や船艇のシェイプ、

完全なる故郷を想起させるコナンやラナの故郷、

愛おしささえ感じさせる敵国の科学都市や兵器のネーミング、

これらが作品全体を名作として位置付けさせる大きな働きをしています。

さすが宮崎ワールド、今も昔もブレはありません。

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「未来少年コナン」作品の評判

心洗われる「未来少年コナン」、

作品としてのその評判は国境を越えて高い評価を得ています。

評価が高かった以上、これをエンタメビジネスとして見た時、やはりその続編が気になるところ。

そして当然のように、続編の仕込みは水面下で進んでいたそうです。

しかし、この続編は、残念ながら大人の事情によって作品化されませんでした。

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ところが、大人の事情は行ったり来たり。

温められていた続編の草案は、姿形を変え、意外な形で世にデビューします。

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それが、1986年、ジブリによって映画化された「天空の城ラピュタ」。

あの「天空の城ラピュタ」は、「未来少年コナン」の続編原稿がベースになっています。

実際、その目線で「天空の城ラピュタ」を見返すと、「未来少年コナン」と綺麗に解け合っていることを感じ取れます。

あのジブリ作品との親和性の高さ、そのことはまさに「未来少年コナン」の名作力をよく表しているとも言えますね。

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この週末、「未来少年コナン」をちょっと観てみたくなりませんか?