【私立大学職員志望者向け】面接で差がつく業界用語辞典(保存版)

大学職員への転職者は、ほとんどが民間企業からの転職です。

つまり、ほぼ全員が「異業種」への転職活動と言えます。

条件は皆同じなので、ちょっとした情報を仕入れておくだけで、割と簡単に他の応募者からリードできるはず。

そんな異業界への面接対策として、今回は「言葉使い」の切り口からの特集記事です。

要するに「業界用語」のような意味合いのフレーズを紹介します。

辞書がわりに使えるブックマーク記事として役立てて下さい!

【大学職員の面接対策】関係者が馴染みやすい言葉使いを紹介

※当サイトの「大学職員への転職支援コンテンツ」の全体像が掴めるスタート地点となる記事はこちらです。
👉 大学職員への転職ロードマップ(元大学職員編集)


大学組織を表す専門用語|高等教育機関・研究機関

早速一つ目のフレーズから見ていきましょう。

高等教育機関・研究機関

大学の内部関係者が大学を表現するとき、「大学」という言葉も使いますが、それ以上に、

「高等教育機関」や「研究機関」

という言葉を使うことが多くあります。

面接でも、

  • 「私が大学を志望する理由は〜」

と表現するのではなく、

  • 「私が高等教育機関を志望する理由は〜」

と表現した方が、関係者の耳には馴染みやすく、また、応募者がそのワードを使ってもハッタリ感は全くないのでおすすめです。


大学の内部構造を理解する用語|教員組織・事務方・経営パート

続いて二つ目のフレーズです。

事務方

大学の構成員は「教員」と「職員」です。

教員は、教育と研究を実行し、職員はその舞台を整え、下支えする、といった感じです。

これを表現するときに、

  • 事務方じむかたとして教員組織を支える働きをしたい」

とすると面接官によく馴染みます。

経営パート

教員には、もう一つ大きな役目があります。

それが、学校法人を経営すること、です。

下っ端の教員は別として、学部長クラスより上が、大学の経営に関わる主要ポジション。

企業で言うところの、事業部長や役員といった感じです。

そういったポジションは教員が就くもので、職員が就くことはあまりありません。

経営パートを支える事務方の仕事

とすると、職員は、教員組織を支える事務だけではなく、経営者を支える業務も多くなります。

一般的な教員(先生)をサポートする部署が教務課や入試課。

そして経営者としての教員を支える部署が、管財課や総務課、理事長室などが挙げられます。

そんな文脈で、

  • 経営パートが下した経営判断に、事務方として手続き面を具体化したい」

といった言葉使いも面接では有効です。


大学経営の根幹用語|規程・学則・学校教育法

次は、学内におけるバイブルのような存在の言葉です。

規程・学則

大学は、極度に法令を遵守する組織文化を持っています。

理由は、経営のプロがいないから、です。

なぜ「経営のプロ」がいないのか?

例えば、昨日までは単なる歴史の研究者だった先生が、ある日、学部長や理事に選出されて「明日から大学を経営せざるを得ない」といった感じで執行部の職に就くような感じです。

企業のように、長年のビジネスキャリアがそのままマネジメントに直結するといった感じは、一切ありません。

経営学やマーケティングの権威、などと呼ばれる先生でさえも、それはアカデミック領域での話。

「学問と実践は別物」と、当の本人自身がそのように認めています。

大学は規程や学則を遵守する文化

とすると、大学経営者の日々のバイブルとなるのは、前例や慣習、ルールや(文科省の)法令であり、マニュアルのようにそれに頼ることになります。

裏を返せば、大学組織の根拠法となる「学校教育法」や「規程」、「学則」などまで知り尽くす職員は、最上級のマニュアルを網羅する頼れる人たち、といった立ち位置に立っていることになります。

そのあたりをよく理解して、面接の時にそのフレーズに入れ込んで話すと、職員の立ち位置をよくわかっている応募者として印象付けられます。

※このような面接のノウハウを解説した記事がこちらです。👉 御校?貴学?間違えた瞬間に落ちます【大学職員の採用対策】


意思決定の仕組みを示す用語|決裁機関・会議体

続いては「決裁機関」というフレーズです。

決裁機関

大学組織は極めて民主的な動きをします。

小さなことから大きなことまで、細かく稟議書を起案し、然るべき順番で委員会や会議体に諮ることがメイン業務と言っても過言ではありません。

そして、制度に定められている決裁ルートの承認を経て、正式な決め事として業務が軌道に乗り始めます。

そのため、スピード感は「無し」の経営文化です。

逆に、オーナー企業や中小企業でよくある、朝令暮改で振り回されるようなこともありません。

そういった中で事務を動かす職員は「決裁機関」をターゲットに、日々、業務を行なっています。

  • (面接官)「大学職員には、どのような能力が求められると思いますか?」

といった質問が出たら、

  • (応募者)「自己の判断で仕事を進めるのではなく、然るべき会議体で決裁を得られるように、関連部署と情報共有できる能力が必要だと思います。」

といった感じで答えると良いでしょう。


大学の三本柱となる用語|教学系・法人系・研究支援の違い

次は割と大学の本質的な理解に繋がるフレーズです。

教学系・法人系・研究支援

これは、大学を語るときの3本柱とも言える重要ポイントです。

面接前に、絶対に理解しておくべき内容でもあります。


大学の本質を示す用語|正課・課外・学位授与

続いてのフレーズは、一般的に馴染みやすいフレーズかもしれません。

正科

大学の究極目的は「学位授与」です。

  • 入学→履修→定期試験→単位認定→進級→学位授与(卒業)

これが基本かつ究極の流れ。

これを「正課せいか」と呼んだりします。

課外

この究極目的の周辺に「課外かがい」と呼ばれるものがいくつか位置付けられます。

「課外」の例としては、奨学金や留学、サークル・体育会、就職活動などがあります。

学位を出すための組織運営

「正課」が大学の究極目的。

そして学生の人間的成長を、「課外」を通して側面からサポートする、というのが大学の基本構造です。

フレーズ的には、

  • 「学位を出すための組織運営」

と言ったりします。

この流れを、制度や理念に当てはめて事務運営するのが、高等教育機関の職員の使命とも言い換えられます。

大学の基本構造を理解した上で、面接で自分なりの文脈でこのフレーズをどんどん使ってください。


学位制度の基礎用語|学士・修士・博士・Ph.D.

次は高等教育機関として重要なフレーズです。

学位授与・学士・修士・博士(マスター・ドクター)

大学関係者は、「卒業」という言い方もしますが、それ以上に「学位授与」という表現を使います。

卒業と学位授与、この二つは、ほぼ同じ意味ではありますが、大学の存在意義は、学生に「学位を与える」ところに目的があるため、卒業という視点よりも、学位授与、という視点の方が馴染みやすいです。

この学位授与機構としての大学の存在意義が、小・中・高などの「学校」とは、大きく異なる点です。

面接で多用できる基本用語

それを踏まえた上で、以下の基本用語を、面接で正確に使い回せると好印象につながります。

項目内容
大学(学部)の卒業「学士」という学位が授与されます。
大学院の修了大学院は「卒業」ではなく「修了」と呼び、「修士」または「博士」の学位が授与されます。
学位の呼び方修士号は「マスター」、博士号は「ドクター」と言い回します。
「博士」の読み方「はくし」でも「はかせ」でも、どちらの読み方でも間違いではありません。
Ph.D.について博士号は「Ph.D.(ピーエイチディー)」と表記され、教員の名刺などの肩書きではこちらが主流です。(Doctor of Philosophyの略)

フレーズの使い方

  • (面接官)「大学職員の仕事にどんなイメージを持っていますか?」

などと聞かれたとき、

  • (応募者)「文科省の法令や学内規定や学則を遵守して、適正に学士修博(しゅうはく)の学位を授与するためにも、非常に堅実で地道な事務運営が求められていると思います。」

といったコメントは、ただ何となくエントリーしてきた応募者の口からは出てこないですね。

これくらい芯をとらえたコメントが出せると、「本当に大学で働きたいんだな」と、間接的な志望動機として、強烈にアピールできます。

※このような志望動機のテクニックを語っている記事がこちらです。👉【心理戦を意識しよう】大学職員の志望動機の語り方


大学評価に関する用語|世界大学ランキングの基礎

さて、そろそろ終盤です。

世界大学ランキング

この「世界大学ランキング」のことは、最低限おさえておきましょう。

知っているだけで、大学のことに本気で興味・関心がある応募者であることを示せると思います。

大学ランキングといえば、他の多くの応募者たちは、誰もが知ってる「偏差値ランキング」に言及してきます。

ですが、今のグローバル時代に、日本国内だけでしか通用しない、しかも高校生向けの偏差値ランキングで、その大学の真価が問われると考えている関係者は「皆無」だと思います。

研究力や論文引用数など、本筋の指標でランク付けされる「世界大学ランキング」に、是非、面接前に目を通しておくことをおすすめします。

世界三大大学ランキング

最もメジャーな三大指標がこちらです。

⚫︎QS World University Rankings(QS)

  • 運営:QS(英国)、通称「QS」
  • 特徴:評判(レピュテーション)重視
  • 企業評価や留学生比率も加味
  • メディア露出が最も多い

👉 知名度はトップクラス。ただし主観評価の比重が大きい。

⚫︎Times Higher Education World University Rankings(THE)

  • 運営:英国の高等教育専門誌、通称「THE」
  • 特徴:教育・研究・国際性・産学連携を総合評価
  • データ重視でバランス型

👉 欧州では「最も信頼される指標」と言われることが多い。

⚫︎Academic Ranking of World Universities(上海ランキング)

  • 運営:上海交通大学、通称「上海ランキング」
  • 特徴:研究実績・ノーベル賞受賞者など超ハード指標重視
  • 主観評価なし

👉 「学術界では一番硬派で権威的」と言われることが多い。

特にSランク、Aランク大学レベルの採用面接では、このランキング用語を使うと評価されるでしょう。


大学財務に関する重要用語|私学助成・経常費補助金・学納金

最後に財務用語を3つほど挙げて終わります。

私学助成・経常費補助金は国民の税負担

私立大学への補助金のことを「経常費補助金」「私学助成」と呼び、普通に日常業務用語として使います。

いずれも国の予算として計上され(文部科学省所管の一般会計予算)、交付される公的資金です。

要するに、私立大学といえど、税金が注ぎ込まれているので、学内ガバナンスもガチガチというわけです。

授業料=学納金(「学生生徒等納付金」)

授業料のことを「学納金(「学生生徒等納付金」の略)」と正式名称で表現してみましょう。

この言葉遣いだけで面接官が前のめりになってくれるようなマジックポイントに早変わりします。


面接で差がつく業界用語辞典【まとめ】

以上、面接で使いたいフレーズを8項目挙げました。

丸暗記してしまえば、一次面接レベルならかなり有効に使えると思います。

理由は、たったそれだけで、準備不足の他の応募者たちと差別化できるからです。


以上です!

※当サイトの「大学職員への転職支援コンテンツ」の全体像が掴めるスタート地点となる記事はこちらです。
👉 大学職員への転職ロードマップ(元大学職員編集)

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