40代で失業した後の転職活動「求人の8割は年収400万円前後」
実 体 験 記 で す
訳あって40歳を超えてから失業。
その後、「40代の転職活動」を経験しました。
当然、待っていたのは厳しい現実。
実際のところ「40代の転職市場」、年収ってどんなものなのか、、、
気になる人に、ありのままの実態をシェアします!
是非参考にしてください。
この記事の内容
40代で失業した後の転職活動の概要
この記事の筆者は、諸事情があって40代で会社を退職しました。
その後、10ヶ月ほど無職期間。
長い空白期間を経て、そこからゼロからの転職活動を開始。
苦悶の末、結果、何とか2社から内定を頂くことができました。
その就職活動に要した期間は2ヶ月ほど。
内訳は次のとおりです。
- 転職エージェントに登録して色々と情報収集をすることに約1ヶ月。
- 色々と知識を積み上げて、活動方針を固めるまでに約2週間。
- 履歴書や職務経歴書の作成に10日間ほど集中。
- ちょうど1ヶ月ちょっと経った頃に、まとめて一気に書類を提出。
- そこから内定まで約2週間。
といった感じで合計2ヶ月くらいの所要期間。
40代で失業した後の転職活動の結果
活動の結果は次のとおり。
- 応募社数は13社。
- 業界的には一般企業が11社、団体職員系が2社。
- うち書類通過が2社(書類通過率=1割5分)。
- うち2社ともに内定(内定率も同じく1割5分)。
40代で失業した後の転職活動の年収
気になるのが年収面。
結果は次のとおりです。
内定先の初年度年収は、
一つが350万円ほど、
もう一つが800万円ほどです。
業界的には、一つが公益団体、他方は民間企業の事務職です。
以上が大まかな概要です。
ちなみに、私には多少の英語力と簿記検定以外は、他に売りになるようなキラキラしたセールスポイントはありません。
ごくごく一般的で庶民的な(元)会社員の平均値に当てはまる感じだと思います。
40代向け求人の年収状況
年収の水準は350万円〜500万円が標準的
約2ヶ月間転職活動を行った結果、年収については次のような状況でした。
私が不合格となった合計11社、そこから得られた年収の情報は次のとおり。
- 10社が、年収で400万円から500万円、
- 残りの1社が、900万円
といった感じです。
業界・職種的には、一般企業の事務職(経理、総務、営業など)、IT業界、非営利団体、と幅広い感じです。
私が実際に応募した企業以外でも、全体的に求人を見ていて40代で応募できる求人は、
概ね年収350万円から500万円前後のものが8割以上を占めていた印象です。
この8割ゾーンにおける年収400万円で考えると、
- 月収で30万円弱、
- 賞与が年間2ヶ月分、
といったパターンが圧倒的多数です。
この場合、手取りの月収は25万円ほどになりますね
待遇面の確認方法
待遇の具体的内容については、転職エージェントやハローワークの担当者経由で確認を取ってもらえます。
なかなか自分から直接人事部には聞きづらいものです・・
さらに、表面的な年収だけではなく、手当の状況や、退職金制度、昇給具合なども総合的にチェックしてもらえました。
調べてもらうと、色々と情報は上積みされます。
例えば、定年年齢が5年長いということがわかっただけで、生涯賃金は年収×5年分の差が出ますね。
そういった点なども加味しながら、転職エージェントやハローワークからは漏れなく情報を頂いていました。
年収600万円超の求人は全体の2割以下
上で見たとおり、40代の求人市場、その全体の8割以上が年収350万円から500万円前後でした。
一方で、残りの2割は大体600万円から900万円といった感じです。
この2割は、基本的にはこれまでの経験や資格が問われるポシション採用の職種が多かった印象。
例えば、人材開発のマネジャー経験者、経理・財務の責任者経験、敏腕営業パーソン、腕利きのプログラマー、等々です
40代でも応募できる、といった年齢主義の雰囲気ではなく、40代なりの積み上げてきた広く深いキャリアを求めているような雰囲気です。
年収600万円以上の求人でも人物重視の選考
これら2割の求人企業、一見、ハードルが高そうに見えますね。
ですが、私が経験した実際の印象は意外なものでした。
この2割ゾーンでの面接における評価ポイントは、割と人物重視なところがあった印象です。
応募者のこれまでのキャリアや資格によるスペック評価は合格基準点の3割ほど。
残りの7割は、適性や人物面などのソフト面で評価されていたような印象です。
おそらく、スキルがあればそれだけで戦力に直結するわけではなく、チームプレーができることを大前提として評価しているのかな、といった印象です。
こういった印象も受けたので、経験や資格が問われる2割ゾーンと言えども、下準備をしっかりとやって、書類さえ通過できれば、あとは面接対策次第で40代でも意外と条件のいい転職ができるのではないかと思います。
40代で失業した後の転職活動の年収事情【その他】
月額給与22万円〜60万円??
月額給与がやけに幅広い範囲で記載されている求人を目にしますね。
また、
「経験、能力に応じて支給」
と条件書きもよく見かけます。
モヤモヤとさせられるこのケース、転職エージェントもハローワークも以下のように同じようなコメントをします。
ほぼ最低額+基本手当(扶養手当など)になることを覚悟しておくように、
これが実態のようです。
しかしその上で、選考が進む中で、役職付きの採用や、社内規定などがある場合(職歴給など)に、はじめて待遇の上乗せがなされる感じです。
年収の提示を受けるタイミング
私の経験上、待遇面の具体的な話になったのは次のとおりです。
最終面接を終えるタイミングで、何となく内定を前提としたような会話になります。
そのタイミングで、まず、前職の年収を先方から具体的に聞いてきます。
それを受けて、入社した場合の給与の提示が、具体的に先方からなされました。
「この条件(給料)なら来ていただけますか?」
といったニュアンスで、持ちかけられた感じです。
私の場合は、そこで特に上乗せの交渉はせずに、
「ありがとうございます。御社に貢献できるように頑張りたいと思います。」
という答え方をしました。
この時点では、ざっくりとした額でしたが、その翌日には、メールで内定通知とともに給与・待遇の詳細の連絡を受けました。
使用したツール
おすすめ
- 一番のおすすめは「リクルートエージェント」です。
- 転職のプロが担当者となり、マンツーマンでアドバイスをしてくれるサービス。
- 年収や休暇状況など、直接には聞きづらいことを採用担当者に確認をとってフィードバックをくれたりもします。
- リクルートエージェントの担当者経由でしか知ることができない「未公開求人」があることもおさえておきましょう。
- 完全無料、40代なら登録は必須です。
■「リクルートエージェント」で40代の転職相談をする■
- 「リクナビNEXT」も同時利用することで、情報の鮮度と品質が上がります。
- 履歴書・職務経歴書の雛形なども、全てこのサイトから仕入れて使えば十分(全て無料)。
- 最初は「リクルートエージェント」と混同しがちですが、違いは次の2点。
- 「リクナビNEXT」では担当者がつかない(人的サービスがない)
- 「リクナビNEXT」は公開求人のみ(ここだけに求人を出している企業がある)
- 40代転職時の鉄板サイト、まずはここからです。
■「リクナビNEXT」で40代の求人情報を探す■
- 「転職会議」も重宝していました。
- 社員さんたちによる職場の内部事情の口コミサイトです。
- 無料の登録が面倒ですが、十分に対価は得られます。
- 口コミサイトとしてはライトハウスも有名ですが、転職会議の方が充実しています。
その他
最大手ではありませんが、サービスは手厚いと思います。
ただし、基本的には30代までを対象としたサービス。
私の場合、結局あまり頼りにしないまま終わりました。
■doda(デューダ)
大手プラスもう1社くらい登録しておくと、消化不良にならず量的ににちょうど良いと言われています。
dodaは広告露出も多かったので、私は何となく誘導されてここにも登録をしました。
とはいえ、結果、私の場合はリクルートエージェントとリクナビNEXTだけで十分でした。
リクルートエージェントとリクナビNEXTが手厚いので、残念ながらそれと比べるとハローワークは見劣りします。
ですが、求人検索画面では、民間サービスでは条件指定ができない項目まで非常に細かく指定できます。
この点は重宝していました(例えば年齢指定、退職金制度、平均残業時間etc.)。
ここで条件抽出をして、同じ求人がリクナビNEXTに出ていれば、リクナビNEXT経由でエントリーする、といった使い方をしていました。